BLOG

2024/09/14 06:24



エコノミー症候群は、避難所生活で特に注意が必要な健康リスクの一つです。長時間、同じ姿勢でいることや、体を動かさないことによって、血液の流れが悪くなり、特に脚の静脈に血栓ができやすくなる症状です。この血栓が肺に移動してしまうと、肺塞栓症という命に関わる状態になる可能性があります。

■エコノミー症候群が避難所生活で発生する理由

避難所生活では、限られたスペースで長時間同じ姿勢を保たなければならないことが多くあります。例えば、床に敷かれた薄い布団やマットで寝る場合、足を伸ばしたり動かしたりするスペースが少ないため、血流が悪くなりがちです。また、精神的なストレスや疲労も、体を動かす意欲を低下させ、結果としてエコノミー症候群のリスクが高まります。

■エコノミー症候群を防ぐための対策

防災士と看護師が推奨する予防策は以下の通りです。

1. **定期的なストレッチや歩行**: 同じ姿勢を続けないよう、定期的に立ち上がって歩いたり、ストレッチを行うことが重要です。特に、脚を動かすことで血流を促進できます。

2. **足を高くする**: 足を少し高くして寝ることで、血液が心臓に戻りやすくなり、血栓ができるリスクを減らせます。可能であれば、足元にクッションや衣類を使って足を高くしましょう。

3. **水分補給を忘れない**: 十分な水分を摂取することも、血液の粘度を下げるために重要です。特に避難所では、水分不足が起こりやすいため、意識して水を飲むようにしましょう。

4. **適度な運動**: 避難所で可能な範囲での運動を心がけましょう。例えば、座った状態での足の屈伸や、足首を回す運動などが効果的です。

5. **緊張やストレスの緩和**: 精神的なストレスを減らすことも重要です。ストレスを感じると、血管が収縮し、血流が悪くなることがあります。リラックスできる方法を見つけて、心身のケアを行うことが大切です。

■最後に

エコノミー症候群は、避難所生活において見過ごされがちなリスクですが、ちょっとした工夫と意識で予防することが可能です。防災士として、また看護師として、避難所での健康管理には十分な注意が必要です。自分自身だけでなく、周りの人たちとも協力して、お互いの健康を守りましょう。