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2024/08/31 05:00



災害時には特に、持病を抱える人々にとって日常的な医療管理が難しくなる可能性があります。緊急時に適切な対応をするためには、通常の備蓄以上の配慮が必要です。ここでは、持病のある人が災害に備えて行うべき準備について、防災士と看護師の視点から解説します。


1. 必要な薬の備蓄

持病のある人にとって最も重要なのは、日常的に使用している薬の備蓄です。以下のような点に注意して準備を行いましょう。

- **少なくとも1〜2週間分の薬を常に備えておく**
処方薬が途絶えることを防ぐために、定期的に薬のストックを確認し、可能であれば主治医に相談して多めに処方してもらうことを検討します。

- **薬のリストを作成**
服用している薬の名前、用量、使用方法を明記したリストを作成し、携帯しましょう。また、アレルギーや副作用がある場合は、それもリストに記載します。

- **予備の処方箋を確保**
薬が不足した場合に備えて、予備の処方箋を持っておくと安心です。


2. 医療機器の準備

持病のある人は、特定の医療機器を必要とする場合があります。そのため、以下のような備えを行いましょう。

- **バッテリーや電源の確保**
人工呼吸器やインスリンポンプ、酸素濃縮器などの医療機器を使用している場合、非常用のバッテリーやポータブル電源を準備しておきます。また、手動の代替器具があれば、それも用意します。

- **予備部品の準備**
機器の交換用部品(フィルター、チューブ、バッテリーなど)を備蓄しておくことも重要です。


3. 緊急時の連絡先のリスト

持病を持つ人は、緊急時に連絡を取るべき医療機関や医師、介護者の連絡先を一覧にして携帯しましょう。また、災害時には通信手段が途絶える可能性もあるため、複数の連絡手段(電話番号、メールアドレスなど)を用意しておくとよいでしょう。


4. 医療情報カードの作成

持病がある人は、自分の健康状態や必要な医療措置を簡潔に説明した「医療情報カード」を作成しておくと便利です。カードには以下の情報を記載します。

- 氏名、年齢、住所、緊急連絡先
- 持病の詳細
- アレルギー情報
- 使用中の薬剤とその用量
- 主治医の名前と連絡先
- 医療保険情報

このカードは財布や常に持ち歩くバッグに入れておくと、災害時に迅速に対応してもらえる可能性が高まります。


5. 非常用持ち出し袋のカスタマイズ

通常の非常用持ち出し袋に加え、持病のある人は自分の健康状態に合わせて必要なアイテムを追加しましょう。例えば、糖尿病患者であれば、インスリンや血糖測定器、簡単に糖分を補給できる食品などを加えておくと安心です。


6. 定期的な見直しと訓練

備えたアイテムや薬の有効期限は定期的にチェックし、必要に応じて更新しましょう。また、災害時にどのように行動するかのシミュレーションを行い、家族や介助者とともに避難計画を共有しておくことも重要です。


■まとめ

持病がある人は、通常の災害対策に加えて、自身の健康状態に合わせた特別な備えが求められます。薬や医療機器の準備、医療情報の整理、非常時の計画立案など、日常的に準備を整えておくことで、災害時のリスクを最小限に抑えることができます。防災士看護師のアドバイスを参考にしながら、適切な備えを行いましょう。

災害時のトイレ準備も忘れずに!